もう一つの未来。パラレルワールド。②

先日書いた続き。

5年おきくらいに、X JAPANにハマる時期があるのですが、

その度に、メンバーの自伝やプロデューサーの本を読み返したり、

過去の映像を何度も見返したりすることがあるのですが、

(そして自分は、なぜかその時期に、大切な人が亡くなるということが起きるので、死を連想させる音楽を聴くと引き寄せてしまうのかと思い、大好きだけど聞かないようにしている。

父も同じような事を言っていた。エリッククラプトンの大ファンで、昔からよくTears in Heavenを弾き語りしていたのですが、その歌詞と同じように息子が亡くなり、「クラプトンと一緒になっちまった。」と。)

それとは別の話で、

最近、ふとWANDSのニュースを目にして、過去に遡って

なんてえげつない才能だ。とビビりまくり、どハマりし、

そして、今年の初めごろ、ご縁があってたまたま抽選で応募した

T-BOLANの森友嵐士さんの直筆サインが当選し、

おそらく父親の世代だから、親が喜ぶかと思い実家に送ったのですが、

そこから、どんな人だっけ。と楽曲やアーティストさんのヒストリーに引き込まれ、

へーなるほど。

WANDSとT-BOLANは同じ事務所(ビーイング)で

同じ時期のデビューだったんだー。

とここで繋がる。

そこから、ビーイングのアーティストやヒストリーに興味を持ち、

誰が何年にデビュー、何年にどんな理由で解散、

その時期(90年代)の日本のミュージックシーンの出来事など

時系列で見えてきて、へーなるほどー。

WANDSの上杉昇さんの人柄と人生の流れが見えてきて、

うわぁあーー。この人は

なーーーんてTAIJIさん(元X(XJAPAN)のベーシスト)

とそっくりなんだ、、、。

と、驚く。(自伝本とか読んだりしたから、その印象。)

見た目じゃなく、人柄がほんっっとにそっくりなんだけど、

誰か、この感覚が分かる方、いないだろうか。

ボーカリスト, ベーシストとしての

・とてつもない才能

・ズバ抜けたルックス。

・そして圧倒的な自信家。

・言い方が悪いかもだけど、才能あるがゆえの協調性のなさ。

・他人と足並みを合わせる不器用さと、自分の信念。

・そして、破天荒性と攻撃性。

持って生まれたものが、そっくりだと思う。

そんなことを思いながら、少しずつまた気づくことがあり、

似ていると思ったのも、それもそのはず。

この時代の、この世代のロックミュージシャンたちは、

みんな同じ海外の伝説的なロックバンド達の音楽に触れ、

同じ音楽を聞き、同じ人に憧れ、

同じようなところを目指し、同じ道を進んできたから、

似てると思ったのは、それはそのはずだった。

生み出す楽曲やジャンルは、少し違えど、

影響を受けているアーティストは、ほぼ同じところだから、

この世代の日本のロックミュージシャンは、なるほど、みんな似てる。

そーゆーことか。似てるのは、この2人だけじゃないや。

TAIJIさんはX脱退後、LOUDNESSに加入。

上杉さんは、憧れのLOUDNESSの所属する事務所だから

ビーイングのオーディションを受けた。

そんな繋がりもある。

2人とも、あれほどの才能がありながら、脱退後は時代の流れも変わり、

もったいないなー。

あのまま続けていたら、どうなっていただろうと思ってしまうけど、

やっぱり、その人を知れば知るほど、

そりゃーしんどかったよね、、、と納得してしまう。

尾崎豊さんのオーディション期〜デビュー期の、あんな映像のような、

そんなWANDSのデビュー前?か、初期の映像を見つけ出したのだけど、

(おそらく10代、、、?)

上杉さんの憧れているアーティストは、もうほんとに

ゴリッゴリのハードロック、ヘヴィメタ、グランジ、オルタナ・・・。

ダークで破天荒で、まさにロックな感じ。

そのおそらく10代の頃の映像を見て、

もーーーあまりにもかわいそうだと思ってしまった。

涙が出そうになった。

ロックに憧れて、夢を抱き、目をキラキラさせて事務所に入ってきた

ヤンチャで、孤独で、純粋な少年に、

いくら圧倒的なマスクと、甘いボイスだからといって、

J-POPのラブソングを歌わすかね、、、。

「アーティスト」を目指す、深みのある少女に

かわいいからアイドルグループでデビューさせるようなものだよね。

そりゃぁ、こうなるよ。かわいそうだよ。

ライブ会場のファンが女性ばっかりで、またかわいそうになった。

きっと、男性が憧れるような、ロックなアーティストさんになりたかったと想像する。

だとしたら、このギャップは、あまりにもキツいものだろうな。

ライブDVDを見てたら、

ポップなラブソングを歌っているのに、

間奏で、突然ヘビメタのシャウトみたいなのがあったり、

歌い終わった後に、デスボイスみたいなのがあったり、

おそらく自然に出てしまったパフォーマンスだと思うけど、

そこに違和感と不思議があって、

あーこの人は、本当はそういう音楽がやりたかったんじゃないかなー

と、すぐに察してしまったけど、

その予想が、そのままその通りだったようだ。

そして、話が変わって、XJAPANとの共通点!!

・hideさんとは実家が近く、同じ町内で、

学年は上杉さんが下で、中学校に通うとき、通学路にhideさんの実家があって、

当時はデビュー前だったけどすでに地元では有名で、

家の前にど派手なバン(バンドの車?)がとまっていたの覚えてる。みたいな話があったり、

(ラジオで言ってた。)

・WANDSを辞めてからのアルニコ時代と、

hideさん(XJAPAN)のソロの写真がなんか似てるなー。

hideさんの影響なのかなと思ったが、

なるほど、お二方ともカートコバーンからだ。と納得したり。

・へー、PATAさん(XJAPAN ギタリスト)とコラボしてるー。インタビューを読んで、

ここにhideさんがいたらどんな会話があっただろうなーと想像してみたり、

・hideさんが所蔵していたCD(亡くなってから公開,紹介された)の中に、

上杉さんのCDがあったり、

・上杉さんが「たとえばぼくが死んだら」という、

80年代の謎めいた女性シンガーソングライターの曲をカバーされていて、

その衝撃的なタイトルに、ちょっとビビったのですが、

なんだか、この曲、このアーティストさん、

Coccoさんの世界観とものすごく似てるなー

(遺書や死を連想させる)と思い、調べていたら、

なんとhideさんはCoccoさんの楽曲にものすごく衝撃・感銘を受け、

大ファンだったようで、同じく上杉さんもCoccoさんの楽曲に救われたり

カバーしたりと、

至るところに共通点を見つけ出して、感動していたのですが、

さすが、TAIJIさんと似てると感じたのも、間違ってなくて、

彼ら当時のロック少年達は、共にものすごく心に響くものが似ていて、共通点があって、

そして上杉さんとhideさん、

もしどこかでこの線が重なっていたら、ものすごく相性が良かっただろうなー

地元が一緒だし、これだけ共通点があれば

プライベートで繋がりや付き合いがなかったのかなー?

と思ってみたり、

(ちなみにPATAさんは、WANDSはもちろん知ってたけど、当時アメリカに住んでたし、音楽番組で一緒になることもなかったしねー。みたいなことを言ってた。コラボした時に。)

ロックに憧れた少年が、J-POPで大ヒットしてしまい、

方向性のギャップにうちのめされている時に、

地元の先輩hideさんが、

ロックバンドで、髪の毛を逆立てて、自由に暴れまくって活躍する姿、

アメリカに移住し、今まさに世界に羽ばたこうとしていた姿は、

あの頃の上杉さんにとって、どんなに輝いて見えただろうなー

と想像してみたり。

音楽的にも相性がいいし、地元も同じで、

hideさんとの会話がホントに見てみたかったなーと思ったり、

もし同じバンドだったら、

TAIJIさんと同じように末っ子になるなー、

まぁ、上杉さんはボーカリストだから、

いくらTAIJIさんと要素が似てるとはいえ、

それは想像の世界だな、、、

と思った瞬間、

全身にブワーーーーーっと鳥肌が立って、

何か色々繋がってしまった。

(自分の自由な妄想の世界です。)

hideさんが亡くなって葬儀の後、YOSHIKIさんが、

インタビューか、挨拶で言っていたのだけど、

実は、hideと、数年後にバンドの再結成しようって約束をしてた。

ここにtoshiがいるから言いにくいんだけど、

新しいボーカリストの候補も、もう決めてた。

と震える涙声で言っていた記憶があり、

その「ボーカリスト」が一体誰だったのか。誰だったんだろう。

と、ものすごく、その謎と違和感が、

昔からずっと自分の心に残っていたのだけど、

だって、

XJAPANのトシさんの後任が務まるようなボーカリストが、

果たしてこの世に存在するのか?

音楽仲間は数多くいるにしても、

ファンが納得するようなボーカリスト。

透き通ったハイトンボイス。それでありながら、ヘヴィーでしゃがれた声も出る。

XJAPANの破天荒な要素。

あのメンバーの中でやっていける才能と度胸。

YOSHIKIさんとhideさんが選ぶ人。

X「JAPAN」というからには、日本人・・・。

世界に出ていけそうな才能。

大舞台の経験を積んだ人しか務まらない気もするし、

でも、おそらくあんな声が出せる人はそうそういないし、

無名の中から、引っ張り出して、育てるのか。

うーん、その候補というのは、ホントに一体、誰だったのか???

謎・謎・謎・・・・・。

そこで、今回、全身に鳥肌が立ったのが、

そのボーカリストの候補に、上杉さんの名前が一瞬でも出たんじゃないか。

という、自分の勝手な想像。

それで、バチバチと色々繋がった。

上杉さんじゃないか?

何もかもが、ホントに何もかもが、ピッタリじゃないか??

知名度があって、この人ならファンも無名の新人より納得できると思うし、

トシさんと同じく澄んだ高音だし、

上杉さんからしても、100%目指す路線が同じじゃないとしても、

やっていける範囲、かなり将来性のあるチームで、チャンスだと思うし、

こんなにハマる人いないよ?

メンバーの要素・バランス的にも、脱退したTAIJIさんにソックリじゃないか?

え、待って?年代は?

WANDS

おそらくビジネス的な契約もあり、ライブもこなして96年になったと思うけど、

上杉さんの中では94年ごろには、辞めるという決心があったのが分かる。

1996年に解散。

時を同じくして、XJAPAN もおそらく95〜96年あたりで、トシさんの脱退の決意があり、

97年に解散。98年にhideさんの死。

もしも、どこかで、ほんの少し時間軸がズレていたら、

それぞれ、どんな人生だっただろう。

TAIJIさんが辞めていなかったら。

hideさんが生きていたら。

TAIJIさんが生きていたら。

WANDSが続いていたら。

上杉さんがXJAPANを歌ったら。(自分の妄想です。スミマセン。)

ファンとして、そんな人生も見てみたかった。

もっともっと先が見たかった気がして、全てがものすごく惜しい。

人生は儚く、

どの道を選んでも、どこかで終わりがあるし、別れがあるし、

どの道を選択しても、たとえ大成功しても、

後悔や苦悩はあると思うけど、

この何だか不思議な巡り合わせというか、

運命のイタズラに気づいてしまい、

今回こんな妄想を書いてしまいました。。。

すみません。

コアなファンがたくさんいらっしゃるので、

どんな風に思われるのか、怖くもありますが、

全部自分の妄想と、うろ覚えの記憶ですので、

間違いがあっても、軽く読み流していただければ幸いです。

余談。

表現者として、内面的なものを表現し、見てもらいたいアーティストとして、

外見の美しさは、時に邪魔になってしまうものなんだろうな・・・。

尾崎豊さんもそうだったし、ミスチルの桜井さんもそうだし、

同じように、上杉さんも。

アーティストとしての才能と、外見的な美貌を持ち合わせて、

何とも恵まれたことのように思えるけど、

イケメンがゆえ、そこで相当な葛藤がある。

「アイドルじゃない。」

そういう点で見ると、

ブルーハーツの甲本ヒロトさんは、

ものすごくイケメンではありながら、

おそらく「意識的に」色気を消して、

その壁を上手に超えたように思えるけど、

その秘訣は、何だったんだろうか。

例えばブルーハーツも、会場が女性ファンばかりで、

キャーキャーなってアイドル扱いされていたら、

また違っただろうな。そこは目指していなかったと思うし。

B’zは異次元。

イケメンで色気があって、

一歩間違えば、女性ファンばかりのアイドルのような扱いになってしまいそうなところ、

バランス感覚が凄すぎる。

自分のやりたい方向性というのが、事務所と100%一致することはまずないし、

音楽を仕事にする以上は、商業的な路線になることは必然的な気もするけど

ただ、自分ではどうすることもできない、

持って生まれた才能は、最大限生かして、人のために使うしかないんだろうな。

どこかの時点で、ある意味もう諦めて、自分の夢やエゴを消して

人のために生きる方向に路線を決めて、

そしたら、何か大切なものに気づいて、そこで命を吹き返して

長く生き残っているように思う。

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