前から気になっていたのですが、
アーティストさんや、俳優さんをみているとき
たまに、その人に何かものすごく恐ろしいほどのセクシーさを感じる瞬間があり
この人のハンパない強烈な 色気 は何だろう・・・。
色気って一体何だろう・・・とずーっと考えていました。
今日、ついに、自分なりの答えを見つけ、
鳥肌が立ってしまった。
その色気というのは、若さや、美しさ、セクシーな声や体
それだけではない気がしていて、本当に何だろう。何だろう。
と、昔からよく考えていた。
もちろん、人前に出て表現をするお仕事をされている人は
そういう魅力があって選ばれており、
それがいわゆる「異性からモテる、色気」ということなんだろうけど。
というのも、私が疑問に思ったのは
とても不謹慎なのですが
喪服姿の人。大切な人を亡くして悲しんでいる、あまりにも辛い場面
その姿に、不思議といつもなぜかものすごく色気を 強烈に 感じるんです。
(* 記事を書いている私は、女です。)
だから、その謎の強烈な色気というのは
・恋をしているとき
・若さ
・モテ期
・性的なファッション
・セックスアピール
とはまた違うものだと思いました。
結論。自分がずっと謎に感じていたものは、
色気=心の闇 だ!!!!
ということに気づきました。
おそらく、本人は自分から放たれるその強烈な色気に気づいていない。
そして、人は、それを
「なんかドキドキする。→好き。→恋した。」と考える。
恋をして、魔法にかけられてしまったら、もう見えなくなるんだけど
ものすごく客観的に、その人の発する「色気」というものを観察していると
自分が知りたかったものは、完全に「色気=心の闇」だと思った。
例えば、
97年、X JAPAN の解散ライブでの Toshl さん。当時32歳くらいでしょうか。
それまでのド派手なメイクをやめ、スッピン。金髪のロングは黒髪のショートへ。
上半身裸。サングラスなし。
この飾らない、ありのままをさらけ出す姿に、恐ろしいほどの色気を感じました。
この頃のトシさん、おそらく身も心も極限状態の時期だったはず。
その姿が悲しくも、
着飾ってギラギラしている時の何倍も、何百倍も男の色気を引き出しているんです。
ゾクゾクするほどに。
それから、ミスチルの桜井さん。
アルバム「深海」を出したころ、90年代後半。20代の半ばでしょうか。
あまりにも熱狂的な人気に、
完全に自由を失い病んでいるのが痛々しいほどに伝わった。
目は虚で、音楽や詩にもその苦悩が生々しいほどに表現されており
その殺気立った雰囲気が、
なぜか悲しくも、意に反して桜井さんの色気をさらに極限まで引き出してしまい
そしてまた人気を呼び、さらに自由を奪って苦しめていく
そんな風に見えた。
それにしても、
あの時代のあの頃の桜井さんの色気というのは本当にヤバイです。
この人はとんでもない。スバ抜けた何かがある。というのが完全に見える。
というのを色々真面目に、結構本気で映画なども見ながら何年も考えていて
心の闇 = 色気。
という自分なりの答えにたどり着きました。
これは、個人的な感覚や感じ方なのかなぁ。
女性から見て
おそらく、男性の「素」の部分がチラついて見えた時に、
その部分に、え?と戸惑いながら、グッとくる色気を感じるんじゃないかな。
と思った。
男性の場合、女性に「色気」を感じるのは、
体の露出の部分じゃないでしょうか。
・柔らかいスベスベの白い肌
・胸の膨らみ
・ウエストのくびれ
・細くて綺麗な指
・ぷっくりした唇
・サラサラの髪の毛やうなじ
・太もも、生足
・優しい声や匂い
逆に、女性は男性のどこに「色気」を感じるかと考えてみると
・男性の鍛えられた肉体美を見ても、特に何とも思わない。
筋肉、大きな手、背中などに男らしさは感じても、
自分の好きな人以外の体には全く興味がない。
では、どんなところにドキっとするかと考えると
・低い声 + 優しい言葉
・長時間、休憩なしの激務を終えた後の放心状態、ヒゲが生えてとっても疲れた姿。
・寝起きの姿
・告白する時、別れ話の時の、見たことない真剣な顔。
・泣いた顔
・甘えた姿
・お風呂あがり
・スーツの後ろ姿
・仕事している姿
・汗
映画やドラマだと、失恋してやつれて飲んでいるシーンに、
なぜかとても男らしさを感じます。
他人には普段見せることのない顔。
笑顔の仮面を外し、相手が本当の姿を自分に見せてくれた時
その中にとても人間らしい、生々しい「色気」というものが存在するんだろうな。
そして、おそらくそれを見せられた人は、その人に恋をしてしまう。
それぞれの人生の中に、ほんの数年間
ホタルの光のように、強烈にその光が発せられる時期があるんだ。
それは、恋をしてキラキラしている時でもなく
本人が人生の中で一番苦しみ葛藤している時期であり
おそらく想像しているのと全く別の場所から
その色気という光が発せられているように思った。
自分は、他の人から見るとどんなだろうか。
あの頃、あの本当にキツかった時期、自分もその「色気」を発していたのかな。
それを見ていてくれた人といえば・・・。と考えてみる。
大好きな人には、良いところばっかりを見せたいと思うけど
大好きだからこそ、仮面をとった飾らない自分を見せ
心も体も何も飾らずに裸で相手に向き合うことができたら、
もっともっと愛してもらえるかもしれない。
そして、相手の仮面も静かに外してあげたい。