生き残る会社・倒産する会社の違い

生き残る会社は、2パターンある。

・時代のニーズに合わせて、柔軟に形を変えて行ける会社。

・時代が変わっても、先代から受け継いだ伝統を絶対に守り続ける会社。

このどちらかだ。

時代は常に変化しているから、どちらを選んだとしても

厳しい時期があるのは当然。

でも、生き残るには、ここでどちらかを選んで、

嵐が過ぎ去るのを耐えるしかない。

それができた会社だけが、何百年と続いていく。

倒産する会社はというと、危機に直面したとき

・ニーズに合わせて柔軟に形を変える事はしない。

・受け継いだ伝統を守る道を選ばない。

倒産する企業のトップが

まず行うことは

・経費削減(原材料を安物に変える、消耗品の節約、節電、節水)

・人件費削減

・従業員に危機感をもたすような発言を繰り返し、全社員で営業に取り組む指令を出す。

(いわゆる、あおる。ノルマを与える。)

一般的な会社の、一般的なトップが、

この一般的な方法を選びます。

何十年、何百年と続く老舗の会社。

トップに上りつめたあとも、何十年も活動を続けるアーティスト。

その人たちは、何が違うかと言うと

信念 だ。たった一つの信念。

倒産する会社と、たった一つ違うのが

目的が「お金」ではないこと。

最初に紹介した、2つのパターン。

・時代のニーズに合わせて、柔軟に形を変えて行ける会社。

このタイプの会社、アーティストは、何を基準にビジネスを動かしているかというと

「お客様の望むものは何か。」を 徹底的に 追求している。

例えば、

レストランの経営者が、時代のニーズに合わせて、宅配サービスをしたり

近年増えている、お子様の卵アレルギーなどに対応するメニューをつくったり。

需要が高いと気づけば、卵不使用のレストランとして変化したり、

そんな風に自由に形を変えられる姿勢。

他の子と同じように、バースデーケーキも安心して食べられるお店として口コミで人気になるかもしれない。

自分のこだわりよりも、お客様の要望、需要がありつつも他のお店ではできないことを常に考え、常に試行錯誤していれば、いつかどこかの地点で、ヒットする。

間違いなくお客様はついてくる。

長続きするアーティストの場合、「自分たちのやりたい音楽」を追求するよりも、

自分たちのファンの客層が何歳くらいで、今どんな悩みを抱え、どんな音楽を求めているのか。ファンが望むことを徹底的に分析する。

こだわりもあるが、音楽的な時代の流行も積極的に取り入れられる柔軟性。

ロックバンドだけど、本当は乗り気じゃないけど

仕事としてニーズがあり求められればラブバラードも歌いますよ。的な姿勢。

このような人たちは、信念の基準が明確。「お客様に喜んでもらうこと。」

ビジネスの利益を基準で考えず、

目指すところがハッキリしているので、迷いがない。

お店の場合

・税込み価格にするか、税抜き価格にするか?

お客様第一で考える会社は、これについて、悩む事はない。

お客様は、税込み価格の方が、分かりやすいに決まっているから。

利益優先の会社

税抜き表示の方が、安く見える。

またさらに増税になった時に、膨大な作業と人件費が必要になる。

・ドームツアー、アリーナツアーをするか、小さなホール会場を小回りするか。

お客様目線で考えると、これも一瞬で決断できる。

ファンは、当たり前、小さな会場がいい。近くで開催してもらえたら、交通費もホテル代も

安くなる。

利益優先の場合

1度に多くの客を入れた方が、効率的。

大きな会場を埋めたことにより、人気度を図る肩書きになる。

自分たちや多くのスタッフが機材を運んで移動するよりも、はるかに生産性が良い。

・・・この様に、はっきりと会社の方針は目に見えて分かる。

どちらの会社が長続きするか。

それは、もう当然の結果が出る。ビジネスはお客様あってのビジネスだから。

2つ目の

・時代が変わっても、先代から受け継いだ伝統を絶対に守り続ける会社。

伝統的な日本の技術、職人さん、昔ながらの手作りのものが

後継者不足や、機械化によって消えていく時代。

それでも、機械化にせず、先代の技術を何とか後の世代に受け継ごうと決め、

バレないだろうと安価な材料に変えて信用を失ったり、顧客が離れることもなく

そんな風に誇りと情熱を持っている会社や職人さんは

今ライバルがとても少なくなっており、逆に言えばチャンスです。

安い物、1円でも安い物を選び、捨てられていく時代は終わり、

質の良い物を大切に使いたい。と思う人は増えているように思う。

心を込めてつくられた物、

時代のロマンを感じられる物

そんな商品が少なくなっているからこそ

これから益々価値が高くなっていくはず。

私はロゼットの洗顔料がとても好きです。

なんと90年以上の歴史があり、パッケージも昔ながらのレトロな感じがいい。

そして、どこのドラッグストアにも必ず売っている。

新しい商品が出ては数年で消えていくこの時代に

時代が変わっても、これだけ長く愛され続けるというのは

やはり、商品の良さと会社の情熱を感じます。

他の商品に浮気しても、やはりロゼットの洗顔に戻ります。

一方で、「クオリティファースト」というシートマスク

お気に入りで使っていたのですが、

経費削減に走ってしまったのか、残念な感じに変わってしまい、買うのをやめました。

同じく「ジョンマスターオーガニック」のシャンプーも

初めて使った時に感動したのですが

次に購入した時には、全く違いました。

その後、成分不正のニュース。。。

環境に優しいと謳って高額で販売されていたのに、

実際は粗悪な成分でつくられており、

何を信じていいのか、真面目に成分表示している会社がバカを見るような

とても悲しいニュースでした。

食品にしても、化粧品にしても、常連さんは変化にすぐ気づきます。

そしてこんな風に静かに顧客は離れます。

「変わり続けること」「変わらないこと」

どちらかに決めて、命がけで守るしかないです。

最後に。

利益が出たときのお金の使い方。

生き残る会社

・社員に還元。従業員やその家族に心から感謝する。

・設備投資。またはそのための貯金。

・保険を手厚くしておく。

・経営者から現場の目の届く範囲でビジネスを行い、急速に事業を拡大しない。

・投資などの甘い話には乗らない。

消える会社

・社長の利益として無駄に消える

・利益が出たら、どんどん店舗を増やす。

(→ リスクも上がる。自然災害やライバル企業の出現など、ある時点で限界を迎え倒産。)

以上。生き残る会社と倒産する会社をまとめてみました。

この時代ですから、本当にみんな必死です。

でも、だからこそ情熱と感謝や思いやりのある会社だけが残っていける時代です。

逆に言えば、その信念さえ失わなければ、乗り越えられます。

私はそんな企業さんを応援し、そんな職人さんの商品を選んでいきたいです。

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