なんで自分の人生は
こんなに辛くて厳しいのか
何のために生きているのか
自分の運命を嘆くことは、誰にでもあるけど
そもそも、試練によって魂を磨くために命が与えられているので
試練のない人生もないし、試練のない人もいない。
だけど試練だけの人もいない。
人生は山登りと同じで
例えば、ひとりだけ飛行機で早く楽に頂上に到達しても
そこに意味はないだろう。
同じように景色は美しくても
涙が出るほどの感動や
一緒に喜ぶ仲間はいないだろう。
最初から最後まで、寄り道も休憩もせず
ただ、ひたすらまっすぐ頂上を目指して
必死で先を急ぐことは、素晴らしい努力だろう。
到着するのも早いだろう。
みんなに尊敬されるだろう。
だけど、たった一つ疑問。何のために急ぐのか?
山登りは、周りの美しい風景を楽しみ、鳥のさえずりをきき
疲れた友人がいたら、みんなでペースを落として応援し
涼しくて気持ちの良い風が吹いたら、たまには走り
休憩の時の幸せな気分や、冷たくて美味しい水をゆっくり味わい
誰かが怪我をしたら助けてやり
時にはケンカもし、仲直りもし
時には一人で歩いたり、新しい出会いがあったり
きれいな花を見つけて、誰かに教えてあげたり
そうやって、旅を楽しみながら、ゆっくり頂上につけばいい。
そんな風に思った。
足が痛くなったら休んで、
風邪をひいたら休んで
道に迷ったら戻ってもいいし
どこの道を選んだとしても、
一歩一歩登って行けばいつか頂上には着くから。
なるべく寄り道をたくさんして、なるべく多くの道を知り
なるべくたくさんの人に出会う方が意味があることなんじゃないか。
人生は山登りと同じ。
急ぐ必要はない。景色を楽しみながら。
最後まで登りきるために、上手に休みながら。
旅が長ければ長いほど
頂上に辿りついた時の感動と、景色の美しさは最高のギフトになるだろう。
諦めないで、いつかその景色と感動を味わってみたい。
人生最後の日までに、そこに到着できればいいから
楽しく、気楽にのんびり行こう。
自分は飛行機を選ばなかった。走ることもしなかった。
でもゆっくり歩いている今の生き方で正解だった。