生きるのに疲れた時は

自然と共に生きる。

自然と同じように生きる。

ゆっくり夜が明け、朝日がのぼり、雑草たちの朝露が乾き、鳥たちが羽ばたき、花が咲き、

魚たちが遊び、猫があくびをしてお昼寝をする。風と木が会話をしたりじゃれあったりしている。

カラスが夕暮れを知らせ、夜は田んぼでカエルが歌い、山ではフクロウ達が歌い、

お風呂を焚く薪の匂いがする。

名前も知らないたくさんの星座たちが、毎日夜空の同じ道をゆっくり移動していく。

毎日毎日これの繰り返し。

6月にはホタルの光が息を飲むほど幻想的で、8月の暑い日にはセミがうるさいほどになき、

蚊取り線香の匂いがする夕方にはひぐらしが歌い、稲刈りのにおいがする秋の夕暮れにトンボが飛び交い、

春が来て、夏になって秋になって冬になって、また春になる。

自然は美しい。人間のストレスなんて全く気にしない世界にある。

電車や車の騒音、排気ガスで汚れた空気、ひたすら会社の往復

ひたすらスマホとパソコンの世界、胃薬と頭痛薬とサプリ。

つくり笑顔、SNS、ネットの暗いニュースばかりの生活に疲れたら

自然の生き方に戻ろう。自然の一部になろう。

ここには心と体を癒してくれるものがある。全てを許して包んでくれる。

生きるために必要な食べ物は、驚くほどほんの少しで足りる。

洋服も靴も、最低限あれば生きていける。

必要以上に何かを求める事が、人生を苦しくさせる。

必要ないものをとことん削ぎ落として

残りの人生でずっと大切にしたい物だけ選んで残していけば

きっと身軽に冒険できて、豊かで、ゆっくり人生を味わえる。

シンプルな洋服や食事こそが洗練された美しさ。

友人は少なければ少ない方が良い。

そして心の通う友人は頻繁に会って語る必要もない。

来月の食事代のために、10年後の食事代のために、時間の全部を仕事に使ってはいけない。

今日は今日の人生を楽しむためにある。最低限、今日生きるための少しの食事さえあれば

他に何を頑張らなくても生きていられる。

生活費のために働く時間は、必要最低限にする。

人間の欲は果てしないので、必要以上を求めないように気をつけること。

生きるために必要なものは常に自然から与えられている。

自分の意思とは関係なく、自分たちは生かされている。

それに気づいて感謝する。

この時間をどう使う? 生きるか?死ぬか?死んだように生きるか?

1. 冒険し、ワクワクする色んな経験をして、与えられた時間を最後の1秒まで楽しむ。

2. 大学を出て就職して、定年までひたすら死んだように働く。

それなりの給料があるが、特にやりがいもなく、結婚し家を建て、子育てをし、ローンが終わりやっと自由が近づいてきた頃には夢も友人も健康もない、今までの自分の苦労や努力を誰も褒めてくれない。

子供が巣立った後は生きる意味さえ見失う・・・。そして年老いた親の世話で兄弟モメる。

たとえどれだけ必死に働いても、老後のお金の心配事が消えることはない。

でも実際は、辞めると死んでしまうような家事も仕事もないし、

嫌われたら死んでしまうような人間関係もほぼない。

生きるために大切なことは実はほとんどない。

人生をとことんシンプルにしていくと、ほんの少しの日用品と自由だけが残る。

生命力に溢れた森林の中で、深く深呼吸をしよう。

生きるエネルギーを与えてくれる。人生の楽しさや生きる意味を教えてくれる。

質問すれば答えをささやいてくれる。友達になって孤独も癒してくれる。

食べ物を与えてくれる。どんな病気も傷も治してくれる。美しい景色を見せてくれる。

悲しいことも忘れさせてくれる。そしていつも同じ場所にいてくれる。

スマホの小さな画面にエネルギーを吸い取られたゾンビにならないように。

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