人生の半ば、誰もが挫折して立ち止まる時期がくると思います。
その後に起こる人生の転機。
そして穏やかな人生の後半戦になるステップをまとめます。
「ザ・シフト」という本の内容を参考にしながらご紹介。
人生には3つの時期があります。
1, ゆだねの時期
2, エゴ、野心
3, ゆだねの時期
1, 母親のお腹に宿る、そして成長する、産まれる。
ある程度は科学的に説明できても、命がどこから来るのか、何の力が体を成長させるのか? 目に見えない神秘でいっぱいです。もちろん、母子共に生き抜くために様々な頑張りがあるわけですが、母親が性別を決めて指令を出したり、子供の心臓を作ったり、髪の毛や手を作ったり、目や耳に力を与えることはできません。できることは、ただただ、目に見えない力に「任せる・ゆだねる。」だけ。そして出産。神様から与えられた宝物を、大事に大事に育てるとその時誓います。
2, 間違った方向へ行く
お腹にいる時は、親も子もただただ見えない力に「任せる・ゆだねる。」ことしかできない。見えない力が成長させてくれていましたが、出産したあとは、その神秘的な存在を、自分(親)の思い通りの人間に育てあげようとします。本来は、生まれる前と変わらず、ただ「任せる・ゆだねる。」生き方をしていればいいのですが、ここから人間が間違った方向へ教育されていきます。
エゴ。野心。そのキーワードは「もっと、もっと。」
永遠に満たされることのない、欲です。
もっと頑張れ。
もっと〜しなさい。
もっと〜が欲しい。
もっと〜したい。
もっと〜になりたい。
誰もがこのように教育されますが、
もっと、もっと= 今に満足できていない。=幸せではない。
「もっと、もっと」という欲は、どれだけ頑張っても永遠に満たされることはなく
常に現状に不足感を抱くことを意味する。
どれだけお金を儲けても、どれだけ地位や名誉を手に入れても、どれだけ友人がたくさできても、例え何かでトップになっても、「もっと、もっと。」まだまだ満足してはいけない。
と教育される。正直、ゴールはない。永遠に頑張り続けなければいけない。
若さや美貌や身体能力や記憶力は、誰もが年齢と共に衰える。
どんなに努力しても”永遠”はない。
それを幸せや目標の基準にしてしまうと、年齢と共に不幸に陥っていくのは当然。
頑張っても、頑張っても、永遠に幸せに辿りつけないことにやっと気づく。
そして、ある時、頑張る意味、働く意味、生きる意味を見失う。
多くの人は20代後半〜40代前半までに、生きるのが辛くなる時期がくる。
「ゆだねる」「あるがまま」「今、ここ」「今の自分を愛す」
このような考えと正反対の流れに逆らった生き方をしているのだから、
強制的にストップさせられる時期がくる。
精神的または肉体的な病気になったり、大切な人を亡くしたり、
事故にあったり、怪我をしたり。会社の倒産、離婚・・・。
このままでいいのか、迷いはありつつも、無理をして何とか頑張ったとしても、
後に必ず、何らかの出来事が起きて立ち止まることになる。
3, 立ち止まった後に訪れる、価値観の変化。
立ち止まって、幸せとは何か、生きるとは何か。考えている時、何らかの転機が起こる。
暗闇に光が差すその転機は人それぞれで、偶然の出会いだったり、不思議な夢だったり。
そして、人生の後半でついに幸せを見つけた人はこのことに気づく。
「全てをゆだねることで、すべてうまくいく。」
「もっと、もっと」という不足感と欲望、野心の生き方から
「必要なものは十分に与えられている。」という思考に変える。
その生き方は常に満足感、幸福感、安心感、感謝の気持ちに包まれる。
この状態になった時、ついに自分の本当にやりたいことが見つかる。この使命のために生まれたと悟る。その才能を人を助けるために使う。今まで必死で努力しても叶わなかった夢が、いつの間にか不思議とあっけなく叶ってしまう。努力や欲とは正反対の世界。人生はこんなに楽で、幸せだったのか。ということに気づく。この気づきを得て、人生を学び命の幕を閉じる。
いかがでしたでしょうか。努力に疲れた時には、こんな考え方もあるよ。
ということで、少し楽になってもらえれば幸いです。